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     ふ な せ い

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●女将のよもやま話 バックナンバー


NO11    2002年12月21日 <2002年の年の瀬にあたり>

今年も残すところ、あとわずかとなってしまいました。
私は、忘年会シーズン真っ只中で、多忙な毎日を送っております。

私どもは、以前、海苔の養殖を営んでおりました。
海苔は11〜12月が旬です。とれたての生海苔を酢の物にしたり、煮たりして、いつも食していたのですが、
他では、あまり食べる機会がないようですね。
皆様にも東京湾の生海苔を召し上がっていただきたいと思い、冬季メニューで「生海苔煮」をお出しして
おります。品川ならではの一品をお楽しみください。

また、海鮮鍋の鍋つゆ(スープ)もオリジナルに開発した味です。魚介好きの方にはたまらない、貝づくし鍋も
船清独自の鍋料理。お召し上がりの上、ぜひ感想を聞かせていただければと思っております。

もうすぐ船も大掃除。毎日の清掃は欠かしませんが、年末は更に細部に渡って手入れをいたします。
船頭にとって、船は大事な相棒。今年一年、がんばってくれた感謝と、来年もよろしくの思いを込めて、磨き
上げます。最後に松飾りと鏡餅をそなえて、新年の準備が整います。
全船の船首で揺れる松飾りが、私の一年の締めくくりの光景です。

なんとか本年も、無事に乗り越えることができそうです。
これも一重に、お客様方のおかげと、心より感謝いたしております。
来年も、皆様にご意見を賜りながら、がんばってまいりたいと思います。
今後ともご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。ありがとうございました。



NO12    2003年1月1日 <2003年 新たな年に…>

あけましておめでとうございます。皆様は、新年をどのように迎えられましたか。
私どもは6日に初出船となりますが、毎年、仕事はじめの日には、景気づけと、お客様や地域の方々との交流を
はかるため、餅つき大会を行っております。つきたてのお餅と、船にそなえた御神酒をふるまい、みんなで新年
を祝います。どなたでもご自由にご参加いただけますので、よろしければお出かけください。

さて、今年はどういう年になるのでしょうか。
日本も変換期を迎え、いつになったら景気が良くなるのやらわかりませんが、我々国民も考え方を変えないと
いけない時期に来ているのではないでしょうか。今の日本の経済状態では、商売についても自然淘汰されて
います。初心に戻り、お客様の声に耳をかたむけ、すべての事に「心」を持って、改革と努力をしていかなければ
なりません。私どものため、ひいては業界の発展のためにも、考え方をあらためる必要があると思います。

今年も船清は、頑張ります。変わらぬご愛顧の程、宜しくお願い申し上げます。



NO13    2003年2月4日 <船上ウェディング>

リンクのページでもご紹介しておりますが、近隣に「ブレス・アス・オール」というチャペルが、昨夏オープンいたし
ました。そちらで結婚式を挙げたお客様を含め、船上での披露宴を…、と希望なさる方が大変、多くなりました。

船上ウェディングを選んだ新郎新婦の大半が、これまで、結婚披露宴と言えば、式場かホテルで行うのがほと
んどだったので、何か他とは違うオリジナリティのあるパーティがしたかったとおっしゃいます。

「人生の新たな船出」の場所として「船」を選ぶ、という語呂合わせ以外にも、船で披露宴をする良さが、たくさん
あると、私は思っています。
まず、同じ船に乗っていることで、自然と両家が仲良くなるという事。
周りの景色が変化するので、ご列席の方々に楽しんでもらえる事。
披露宴と観光が一度に楽しめる場所なんて、なかなか無いですものね。
それに、船に乗っていると、すれちがった他の船や、岸にいる見知らぬ方から祝福の拍手がおきたり、
「おめでとう!」と声をかけられる事が、しばしばあるんです。
その時は、ご新婦さんどころか、お母様まで感激して涙してしまう程。

船での披露宴を、最初は敬遠なさる親御さんもいらっしゃいます。
でも、こうした事を、お打ち合わせの際にお話しするうち、皆さん、お気持ちが変わってくるようです。
そして、披露宴の後、「こちらにお願いして、本当に良かった」とおっしゃっていただく度、私も心から、幸せな
気持ちになります。これからも、幸せなお二人の船出を飾るお手伝いができればと思っております。



NO14    2003年2月24日 <春のうららの隅田川>

桟橋の前には何種類かの渡り鳥が飛来し、羽を休めています。
春になれば、カモの可愛いヒナの泳ぐ姿が見られる事と思います。
春を待ちわびているのは鳥たちだけではないようで、お花見船のご予約が多くなって参りました。
古くから「墨提の桜」として親しまれている隅田川の桜。吾妻橋から桜橋の辺りまで、両岸に一千本を超える
桜が咲きほこります。

温暖化の影響でしょうか、昨年は10日程早く満開になってしまいました。
私どもにも「今年の見頃はいつですか?」とのお問い合わせを多くいただくのですが、こればかりは大自然の
なせる業、はて、さて、私も困ってしまいます。
桜は満開に越した事はないのですが、日本人は何かにつけ宴をするのが大好き。
花より団子、花よりお酒…という事でしょうか。
船ならば、提で風雨を気にしながら花見をしている人たちを尻目に、大名気分を味わう事ができます。
また、船上観光とご宴会、お花見と歓送迎会…と何倍にも楽しめますよ。
今年は是非、風流に、船でお花見!



NO15    2003年4月20日 <それぞれの春>

お花見のシーズンを終え、やっと一息つきました。
今年の開花中の天気の変化の激しさには、驚かされましたね。
皆さんの中にも、お花見ができなかった方がおいでになるのでは?
今年、あらためて、天候に左右されずに花見のできる船は有難いと思いました。
桜の芽吹きの美しさや、花嵐の後の川面一面に広がる花びらの流れ…。
日本の春を、さらに風流に演出してくれます。

さて春と言えば、今年、ご入学、ご入社なされた方々、おめでとうございます。
この季節、歓送迎会のお客様をお迎えする事で、私どもは今一度、春の訪れを実感いたします。
手前みそかも知れませんが、新しい船出を飾る場に船をお選びになる幹事さんにはセンスの良さを感じます。

今の若い方には、自分の意見をハッキリと言える方が多く、私の目には清々しく映ります。
(中には、主張ばかりが先に立つ、図々しい方もいるようですが…)
何年かの後、そうした方々が、どのように成長しているのか、私も楽しみです。
どうぞ皆さん、希望に燃えた今の気持ちを忘れずに、がんばってくださいね。



NO16     2003年6月4日 <さらなる こだわり>

料理をもっと美味しく召し上がっていただこうと、日本料理で修行を積んだ方を今春、料理長に迎えました。
日本料理は奥が深く、いろいろと学んでいる所でありますが、メニューひとつにしても、その料理人ならではの
こだわりが出るんですね。
例えば、今回のメニューの「梅雨はじめ」、とても私では出なかった言葉です。
それに、小鉢の生湯葉は、たぐり湯葉と言い、料理長が自ら地元品川のこだわり豆腐屋さんに頼んで作って
もらったものです。どろりとするほど濃厚な豆乳からできていて、とっても美味しいんです。
さざえの磯煮なども、いい味に仕立ててあり、料亭の味そのものです。

今までは海の素材にこだわっていましたが、これからはお肉なども取り入れて、ますます美味しいお料理を
ご提供していきたいと思っています。
ぜひ、お料理も楽しみにいらしてください。



NO17    2003年7月10日 <初心にかえった日>

先日、屋形船で、会席料理のご依頼がありました。料理長の腕の見せ所です。
思案を重ねて献立を作り、料理長自身で仕入れ、仕込み、仕上げた、渾身の会席料理です。
お客様は、有名飲食店のオーナー様ばかりで、かなり舌の肥えた方々でしたので、幹事様からは「お料理は
本当に大丈夫ですよね?」と念をおされておりました。

そして迎えた当日、お客様はご乗船になると、まず船内を見渡し、「広いねぇ。それに、きれいにしてるね」と
一言。(ドキッ!清掃は普段のままだけど…)
さすがに目の付け所が違います。(でもホッ…) そして、テーブルにセットされた料理に目を走らせます。
「ほぅお、こりゃ美味しそうだ」 (ふたたびホッ…)
ご宴席が始まり、和やかな雰囲気の中、お食事はどんどん進みました。
結果としてお客様には、「船宿で、こんなに美味しい料理が食べられるなんて、すごいね」、
「船宿で、ここまでやるんだ」と、大変うれしいお言葉をかけていただきました。

この日のご挨拶にあった、「これからは、どこも生き残りをかけて、必死で仕事に取り組まなければ」という
言葉に大きくうなずいていた私。
私どもも生き残りをかけて、会席料理をはじめ、新たな事にも挑戦し、頑張っていかねばと、気持ちを新たに
致しました。今後とも、よろしくお願い致します。



No18     2003年8月18日 <マスコットは五代目?>

私の初孫は、三歳の男の子。お客様を迎えるのが、とっても好きなんです。
「ありゃとうございました」と、まだ口が回らないのに一生懸命、頭を下げます。

私が桟橋でお客様に「いらっしゃいませ」、「ありがとうございました」と出迎える姿を見て、どうしても自分も
してみたくなったようです。
「仕事は遊びじゃないんだから、するならキチンとしないとダメなんだよ。わかる?」と言うと、「うん」とうなずく
ので、試しにやらせてみた所、下船してきたお客様が「かわいい!」とか「いいねぇ。跡継ぎがいて」と声を
かけてくださり、評判は上々だったんです。

それならば、やるからには正装で、という事で、伴天、股引、足袋の江戸前姿を揃え、今では、週に2〜3日、
「出勤」しております。(本人は、「仕事」の「事」をとって、「ごと」と呼んでいます。)
なかなか下船の終わらない時は、途中で飽きてしまうこともありますが、私が「キチンとできないならやめな
さい」と言うと、気を取り直して「ありゃとうございました」と、また頭を下げはじめます。
お客様から「小さいのにがんばってるね」なんて、お声をかけていただけるのが、子供ながらに嬉しいので
しょうね。

私たちスタッフも、お褒めの言葉をいただくと、とても嬉しく、又、励みになります。
もっともっと喜んでいただけるように、孫に負けずに頑張りたいと思います。



No19     2003年9月22日 <仲秋の名月>

今年の9月11日(旧暦の8月15日)は「仲秋の名月」、いわゆる十五夜でした。
船上から見る月は、海面に月光がゆうゆうと映え、とても幻想的で良かったですよ。

昨年、この「よもやま話」で月の話を掲載しました。(バックナンバー 8 参照)
大変うれしい事に、今年の十五夜にいらしてくださったお客様のうち、何組かの方は、その掲載を見て、
来てくださったお客様だったんです!
月を見るために、わざわざ、この日に合わせてご予約いただいたそうです。(感激)

当日は、料理長手作りの「お月見だんご」とススキや秋の草花を供えました。
月を見ながらのお食事会は、日本人ならではの楽しみ方だなと、つくづく思いました。

旧暦の9月13日(今年は10月8日)は「十三夜」。別名「栗名月」「豆名月」とも
云われ、仲秋の名月と共に、楽しまれております。
そこで、十三夜と前後2日を合わせた5日間は、お月見船として、再び、月見だんごやススキを
ご用意する事にいたしました。
料理長が腕をふるった秋の味覚と、昔なつかしいおだんごを、是非、ご賞味ください。



No20    2003年11月27日 <水面の料亭と呼ばれる所以>

 2003年も、残すところ、あとわずかとなりました。
 私どもにも、連日、「忘年会」でご利用のお客様からお問合せをいただいております。
 それに合わせて、お料理も、11月25日より冬季メニューとなりました。
 船清では、寒い冬には、やはり温かいものを召し上がっていただきたいと「鍋料理」をお出ししております。
 大勢で一つの鍋をつつくのは、冬ならではの楽しみですね。
 ところが、お客様にご意見を伺った所、仕事関係でご利用の方が多いせいか、皆と一緒の鍋では、他の
 方に気を遣って、思うように召し上がれないそうなんです。
 また、女性の方だと、取り分けたりもしなくてはならず、やはり気を遣うとのこと。

 それならば!と、今年から、召し上がりやすいよう、お鍋も一人前づつ、ご用意することにいたしました。
 これなら自分のペースで気兼ねなく召し上がっていただけます。
 始めたばかりですが、お客様の評判も上々。
 「会席料理風で、料亭にいるみたい!」という、お声も頂戴しております。
 料金のアップなしに、ワンランク上の「料亭」の味を堪能して頂こう、そう思う姿勢と、そのための雰囲気
 づくりこそが、「水面の料亭」と呼ばれる所以なのだと肝に銘じ、その名に恥じぬよう、がんばって参りたい
 と思います。





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