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     ふ な せ い

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●女将のよもやま話 バックナンバー


No51  2007年 1月13日 <魚拓を懐かしむ>

 先日、魚拓の事を書きましたが、もう少し詳しくお話しましょう。

 1日に45cm位のが5本も釣れると、私は大忙しになります。
 まずは大きさ、重量を量り、魚の水分とぬめりを良くふき取ります。
 その上に墨汁を塗り、一度新聞紙で上から押さえて、もう一度、墨を塗ります。
 そのまま取ると、墨の筆の跡が残ってしまうので、布でポンポンと軽くふき取ります。
 障子紙を適当な大きさに切り、魚の型に押さえつけ、ゆっくりはがし、その後に生きたような目を描き入れ
 ます。釣り上げた方のお名前、ご住所、魚の体長、重量、確認者の名前などを入れ、印を押し、お客様には
 新聞紙などに巻いて差し上げます。

 これだけの行程があるのに、出来る者が私だけだったので、5人もいると大変なんです。
 文字入れも、きれいな毛筆で出来るよう…と思い、書道教室にも通いましたが、多忙のあまり、身に付かぬ
 まま半年でリタイアしてしまいました。(残念)

 こうして思い返すと懐かしい日々です。
 しばらく釣り船から屋形船への変遷を、自分なりにたどってみようと思います。



No52  2007年 1月15日 <東京湾の変化>

 屋形船を初進水させてから早22年が経ちました。
 釣り船業を営んでいた船宿が、なぜ屋形船を進水させなければならなかったかと言うと、魚の減少でした。
 釣り人や釣り宿、漁師などの網や機械が充実した事に加え、環境破壊も影響していると、今になって言わ
 れています。

 オス魚がメス化したり、メス魚がオス化したり、その両方を備えていたりと、魚に変化が起きはじめました。
 その原因は工業排水や生活排水、そして船底に藻を生やさないために塗った船底塗料であるとも言わ
 れています。(今では環境に良い塗料しか許可されておりません)

 すべての環境が元に戻るのは何十年先なのでしょうか。
 環境を守る事の大変さ、一度壊れた環境を元に戻すには人々の思いや力が必要です。
 たとえささやかでも、思いが大切なのだと信じ、生きていきたいと思います。


No.53 2007年 1月29日 < 釣り船 >

 私が船清を手伝いに来た時は、まだ釣り船しかなく、秋のハゼの天ぷらシーズンだったのを覚えています。
 その年に、東京湾で初めてと言われた強化プラスチックの船を、船清で進水させました。

 それまでの木造船は船体が重く、速く走る事ができませんでしたが、強化プラスチック船は軽く浮力があるので、
 船の速度が格段にアップしました。
 そんな船に乗りたいと、品川では一番小さな船宿だった船清が、日曜になると、乗船しきれない程のお客様で
 あふれかえったのでした。

 そして、速力のある船はより遠くへ、いろいろな魚を求め出船するようになり、釣りブームが到来いたしました。
 大アジ、イサキ、シマガツオなどを求め、遠くは城ヶ島まで走った事もあり、木造船2隻だったのが、屋形船を
 始める頃には5隻になっていました










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